先日”かもめ食堂”、昨夜”最高の人生の見つけ方”を観ました。すると相当な偶然だと思うのですが両方の映画にあるコーヒーが出てきました。
その名はコピ・ルアク。
調べるととてもおもしろいのでネットから拾ってきた話を載せます。
Kopiはコーヒー。Luakはイタチです。
実は、ルアクと呼ばれるこのイタチ、コーヒーの実が大好物(上の写真が完熟したコーヒーの実で、確かに真っ赤で美味しそうです。)で、コーヒー農園に夜の帳が降りるころ、おいしい熟したコーヒーの実を食べにやってきます。
イタチは、完熟したおいしいコーヒーの実を片っ端から食べていきます。私たちが飲むのは苦い苦いコーヒーですが、真っ赤に熟した実は、コーヒーチェリーとも呼ばれ、とても甘く、ちょうど[さくらんぼ]のような味だそうです。
翌朝、農園のおじさんたちが収穫予定だったコーヒーの実はカラッポ!
跡形もなくイタチさんのおなかの中に。
「ルアックどもめ!! コーヒーの実を食ったな!!」
怒ったおじさんたちが目にしたものは、満腹イタチが落としていったうんち。おじさんたちよくよく見ると、イタチのその「うんち」の中に、消化されずにそのまま出てきた完熟したコーヒーの種が・・・・
今日の収穫分がないと農園の損害は大きく、農園主は怒鳴るだろうし・・・・
困ったおじさんたち、泣く泣くその「うんち」の中の種を取り、お水できれいに洗ってその日の収穫分としたのでした。
(その日収穫する予定だった分には違いないのですから・・・)
そんなこととは知らずにそのコーヒーを飲んだ人はびっくり・・・
「なんだ?!このコーヒーは!!今までのコーヒーとは違うぞ! おいしいじゃないか、とっても。これはいったいなんというコーヒーなんだ!!!!」
それを聞いた農園のおじさんたちもびっくり。
「えっ?!? そんなに美味いんかい?!?」
なんと、イタチはコーヒー豆を選ぶ名人だったノデス。今まで、コーヒーを食べる悪者だったイタチ、一度に完熟豆選びの名人になってしまったというお話。しかも、イタチのおなかの中を通るので、程よく熟成が加わり、コーヒー本来の風味がいっそう引き立てられ、飲んだ人をうならせたのです。
こうしてコピ・ルアクは生まれました。
世界三大幻のコーヒーだそうです。
かもめ食堂の方ではコピ・ルアクがコーヒーを美味しくするおまじないとしても使われていました。一方、最高の人生の見つけ方ではこれまた大事な役割を果たしていました。両方とも美味しさを誇示する使い方をしていないところがかっこいいです。