角野隼人さんリサイタル

昨日の夜は、新進気鋭のピアニスト、角野隼人さんのリサイタルでした。

正直なところ、見栄え優先の、コマーシャルベースに乗った、ミーハー的な人気を誇るミュージシャンと思っていました(実際会場は若めの女性客が多かった)。それでもyutubeで精力的に活動している様子をみると、私の感性に絡んでくる部分があったので、募集と同時に申し込んでみました。前回の辻井伸行さんと同様、ほぼ瞬間に満席になりました(^^;)。

そして今回のリサイタル。第一部はバッハのイタリア協奏曲ヘ長調、モーツァルトのピアノソナタ第11番イ長調、24の調によるトルコ行進曲変奏曲。純粋なクラシックの一曲目、二曲目は、まあこんなものかという感じ。トルコ行進曲は調毎に色の変わる謎の球体による演出もあったし、秀逸な編曲と演奏が楽しめました。

第二部が、大猫のワルツ、ガーシュインのパリのアメリカ人、そして最後はボレロ。写真のようにグランドピアノ、スタンドピアノ、チェレスタ、おもちゃのグランドピアノ、ピアニカを自由に操って、各曲を究極まで盛り上げてくれました。(この写真はアンコールの時だけ撮影が許可になったので存在します(^_^))

特にボレロは私の超大好きな曲で、これをピアノだけであそこまで盛り上げるとは…。演奏終了とともにブラボーという声が客席から飛んでいましたが、わかります。

と言うわけで、半信半疑だった角野隼人さんですが、本物のミュージシャンでした。楽しませてもらいました。純粋なクラシック演奏ではなく、彼の優れた編曲をこれからも活かして楽しませてもらいたいです。

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