先日ジュンク堂に別の本(NOTEの手引き書)を物色に行った際に、ちらっと目についたのがこの本。
2025年度、本屋大賞受賞作!と銘打って陳列されていたこの本は<カフネ>という表題の本でした。何となく、ひかれるものがあって手に取って見ましたが、すぐに読んでみたいと思い衝動買い。<カフネ>の意味も知りませんでしたが、読み終えた今となってはこんな素敵なタイトルはないなと思っています。
肝心の手引き書はさておき(^^;)、集中してカフネを読みました。作者は阿部暁子さん。存じ上げて居ませんでしたが、目線の切り替え方がとても上手な作家さんだなと思いました。
さて、カフネで描かれている世界は、というと、人の心が描かれています。私は悲しくない涙を何回も流してしまいました。主人公達が作るお料理がとても大事な役割を果たしていて、これは大好きなテレビドラマの<昨日何食べた>ともいくつか共通したものがあります。かなりお勧めです。
いろいろネット見ていたら、この小説、第1回あの本読みました?大賞、第8回未来屋小説大賞も受賞してるんですね。どちらの賞も知らなかったけれど、衰退傾向とはいえ本の力は侮れないし、いろんな形で活字文化を盛り立てていこうと頑張っている方達が居るんですね。ネット世界に入り浸りの私ですが、ちょっとホッとします。
阿部暁子さんの他の本も読んでみたくなりました。候補は決めました(^_^)。あとはリアル本屋かアマゾンか(^^;)。

